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2018年07月29日

祖母山詣で180718-20

18年7月18-20日(水〜金)  晴・晴・曇一時小雨のち晴れ

@グランマ
最高に暑い日に祖母山に上る巡り合わせになった。
時間優先にしたためか、GPSもカメラも忘れてしまった。

前泊の尾平小屋を予定より1時間遅れの6時半ごろ発って、宮原経由で上る。
フリーズドライ食品の調達が間に合わず、ご飯パックを煮た為、朝食に手間取ったのだ。
上は吸汗速乾長袖ポロ、下は膝下まで開閉ジッパー付の長パンツ。

途中ザックの高さを調整しようと紐を引っ張ると、チェストベルトに繋がる紐が千切れてしまった。
暫くチェストベルトを締めないまま上ったが、どうも歩きにくい。
腰を据えてビニルテープで何とか修復するとこができた。

頚椎からくる右手の痺れと痛みに耐えながら、グランマに回復を祈ってただひたすらに上る。
するといつしか滴る汗に痺れも痛みも忘れてしまう。

二合目と宮原の中間点辺りで私より1時間ほど前に尾平を出た年配のご夫婦に追いついた。
最初はご夫人に、5分程してご主人に。

特にご主人は息荒く喘いでいる。
体格の良い方だからこの暑さが応えたのだろう。

ゆっくしてくださいと声をかけて先行した。

前回1300m標柱から宮原までが異常に長かったように記憶している。
(1300M標を見落としたのかもしれない)
今回はあっけなく宮原に着いてしまった。

馬の背に近づくと一気に展望が開ける。
岩場を渡るところには可憐で清楚なウバタケギボウシが咲いていて緊張を解してくれる。

九合目小屋に着くと広島から来たという男性が休んでおられた。
水害は酷かったが、うちは大丈夫だったという。
だが往路の大分道で交通止めがあって下道を通るところがあったそうだ。
水害の影響が長引いているのだろう。

装備は10kくらいか。神原から上り五合目小屋に泊まったという。
今夜は九合目小屋泊とのこと。

一休みの後山頂に向かう。
道は分枝が多く分り難い。
これがその後のトラブルの原因になる。

山頂には一人の男性が休んでおられた。
小屋に降りて休みませんかというと、北谷からきてもうすぐ北谷に下るのだという。

グランマに挨拶の後小屋に戻ると、間もなく先のご夫婦が到着した。
ご主人は相変わらず荒い息をしている。

水がないとおっしゃるので、まず粉末ポカリを分けたいと思ったが、広口の容器がないので断念。
その後ご夫人を水場に案内した。
500mlペット2本に給水して引き上げられた。

私は給水タンクの半ポカリの残りを捨てて、1.5リットルほど給水した。
小屋に戻ってみると、男性が一人入口で休んでいる。
てっきりご夫婦で上ってきた男性だと思い、中に入って休みませんかと言うと、ここでいいと言われる。
広島の方との間違いに気付き、先ほどのご夫婦はどうされましたかと問うと山頂に向かったという。

意外に回復が早かったのだなと半ば驚く。


A小屋番さん
その後まもなく1時前に息せき切って登場したのは、カモシカを思わせる優しいお顔の小屋番さん。
登山口を9時半頃出たとのことで、3時間で上ってこられたのだ。
私は4時間半掛ったので1.5倍の速さだ。

私が10時頃を目標に上るとメールしていたので、何時間も待たせる訳にはいかないと急いで上ったとのこと。
普通は昼過ぎに上るという。
こちらで勝手に時間を決めて行動したことを謝し、次回よりしっかりと連絡を取ることを約した。

さて汲んできた水に粉末ポカリを溶かそうとしていると、手が滑って床にぶちまけてしまった。
小屋番さんに箒と塵取りを借りて水を集めて表に捨てた。
だがなかなかはかどらない。

小屋番さんは後は乾くからそれでいいと言われる。
お言葉に甘えそれで放置した。
乾いて白い粉が残るかもしれない。

さて昼食の後、小屋番さんと山頂周りの地図作りの話に入った。
GPSを忘れたので今日実測は出来ないし、この暑さではとても作業にならないだろう。
私の方法を説明し、小屋番さんも了解して、9月に測定を実行することにした。

その後パソコンにRenuxを導入する方法を教えていただいた後、昨年の一日600mmの豪雨直後の原尻の滝の動画を見せていただいた。

日ごろとは全く違う奔流で滝だとは直ぐには分らない。
吊り橋から見る水面は何時もより高かったという。

その下の橋は上まで駆け上がりそうな勢いの水流。
流木でもぶつかれば橋も危なかったと言われる。
流石にその橋は渡れなかったという。

最近の災害は何処も全例がないほど酷い。

話は尽きないが、予定の3時に近づいたので小屋を辞し下りに就いた。
3時間ほどの予想だった。


B理事長
最初は順調に下ったが、二合目あたりから脚に来て4時間ほどかかった。
いわゆるシャリバテか。

尾平小屋に着いて、飲み物を購入するために「ランプ」に向かうと、
登山口に警察官がいる。

登山届でも調べているのだろうか。
今回は届を出していてよかったと思った。
近づくと男女がまだ下りて来ないという。

私が上りに2度会ったご夫婦のことを話すと
年齢は?―60代くらい
装備は?―日帰り装備
駐車場に車がないからもう帰ったのでは?と言うと
車はランプに置いてあるという。
ランプからの届けで来たらしい。

やり取りの後、ランプに向かった。
下りにパトカーで上って来る警察官に会った。

飲み物を2個購入して尾平小屋に下り、
夕食の支度などをしていると、水道のところから広い道の彼方で灯火が見える。
もしやと思って、ペットボトル入りの水を持って向かうと、まさにあのご夫婦だ。
ご夫人の方がヘッドランプを付けていた。

すぐ後ろからご主人が歩いていたが、左足?の靴底がはがれ、何とか補修しながら下ったが、
歩き難くなり遂に靴を脱ぎ、左足が靴下裸足になっていた。

ペットボトルを渡し事情を尋ねると、
途中山頂付近で道に迷い、あちこち彷徨った後に宮原経由で下山したとのこと。
黒金尾根経由でなくてよかったというと、ランプのご主人から厳しく止められていたという。
警官も来ていると話すと困惑しているようだった。

皆が心配しているからと言って一足先にランプに向かった。
警察官に2人が下ってこられたことを話すと、救急車は必要かと訊かれたので、その必要はないと答えた。

2人を迎えにパトカーに同乗して下った。
すぐに上ってくる2人に出会い、交代してパトカーに乗ってもらい、3人はランプに向かった。
私は小屋に下った。

これで一件落着かと思ったが、ご主人が靴下裸足で怪我をして破傷風にでもなっていないかと心配であった。

翌日ご夫婦が小屋に下ってこられてお礼を言われた。
車はどこに停められたかと尋ねるとカーブの広くなったところと言われる。
それなら安心だと答えた。

それから名刺交換をして、靴下裸足で怪我はしていませんかと問うと、
怪我はないという。
破傷風にかかっていないかと心配だったというと、
笑顔でその心配はないと答えた。

名刺を見ると、なんとご主人は宮崎県の某NPO法人の理事長さんであった。
なかなかエネルギッシュな方らしく、あのような状況で山頂まで行ったこと自身が驚きであったのに、
その後の道迷いで無事生還できたことをともに喜んだ。
しかし女性は強いなあ。ご夫人は実に平然としている様子だった。

C元山ガール
午後のコミュニティ便で緒方駅に向かった。
時刻通りにバスがやって来たことに安堵した。
運転手は往きと同じ無口な方であった。

往きは全くの貸切状態だったが、復りも途中で1人の男性が乗降したのみで、貸切同然。
緒方駅でお礼を言って降りた。

JRの大分行まではまだ1時間10分程の待ち。
切符やドリンクを買い、展示物に目を通して改札口を入った。

先に入っていた年配のおばさんに挨拶すると
「何処に上りましたか」―「祖母山です」
「何処が一番気に入っていますか」―「祖母傾です」

「くじゅうが好きな人が多いですが」―「私も始めはそうでしたが、一度祖母に来て虜になりました。」
「そうですか。どちらから上りましたか」―「尾平からです」
「神原からは上りませんか」―「以前は良く上っていました。白水からメンノツラも。神原緒環(オダマキ)にも何度か寄りました。」

「私は神原です。高校のときは山岳部に入っていてよく山に上っていました。
「神原には民宿もあるので以前はツアーが来て賑わっていましたが、今の市長は久住寄りで、神原は寂れています。」と言われる。
―「緒方側もエコパークになってから九合目小屋が無料になり、今までのサービスができなくなりました。
小屋番さんは言わばボランティアで通っておられるようです。」と言うと
 「神原側の五合目小屋もボランティアが定期的に入って掃除などをしているようです」とのこと。

 15時20分発、豊後竹田行の列車が入るとそれに乗って行かれた。(多分神原に帰られたのだろう)

 
D未来さん
しばらくして「こんにちは」と元気で快活な挨拶でおばこ、いや少女がホームに入ってきた。
服装は白の上着にライトブルーのスカートの爽やかな普段着。

前便で生徒が制服で降りてきたので、
少女に「夏休みはいつから?」と訊くと「明日から」と答える。
「今日は終業式です」とのこと。

制服でなかったので「服装から見ると、小学生?」と尋ねると「高校生です」との答え。
事情を説明し始める。
「昨日熱中症に罹り、今日の修業式は休みました。これから塾に行きます。」とのこと。

今度は「どちらに行かれたのですか」と尋ねられた。
「昨日祖母山に登ってきた」というと、「えー?」と驚いていた。
「上着は吸汗速乾だったけれど、汗で全く効果なくずぶ濡れになった」と答えるとただ呆れるばかり。
後で調べるとその日の豊後大野市の最高気温は34℃、下界は熱中症、山中はずぶ濡れ症?

3時40分の列車が入ってきてどちらも乗車した。
列車で塾とはどちらまでだろうか。三重町だろうか。大分市は現実的ではないな。

熱中症上がりで修業式は休んでも塾は休まない。
頑張りやさんなんだな。一言励ましの言葉を掛けなかったことを悔やむ。
しかし手遅れではない。全ては潜在意識で繋がっていて、心に念じることは相手に伝わると信じているからだ。
「頑張る子よ!あなたの未来が明るいものでありますように!」

帰りは行きと反対で、大分で乗り換え、路線バスに乗り自宅近くで降車して帰宅した。


<所要時間>
◎アプローチ:16:25 【移動2:42,休み13:43】
7/18自宅発 1:59PM<徒歩6’>BS荘住(2')<バス10'>JRB(13')<JR 14'?>JRO(31')<JR 1:02>JR緒方(3')<コミュ1:05>もみ志やP前<徒歩5'?>5:30PM頃 尾平小屋着(泊12:54)
◎往路:5:22 【移動4:12,休み1:10】
7/19尾平小屋発 6:24AM<48’>800m標・チェストベルト補修失敗(7')<33'>二合目分岐・チェストベルト補修(10')<11'>三合目1000m標(6')<14'>1100m標(1')<5'>小休(7')<5'>1200m標(1')<19'>1300m標(3')<20'>1400m標 宮原'(11')<33'>絶景<19’>馬の背(1')<8'>1600m標<4’>メンノツラ分岐<10'>九合目小屋(23')<23'>11:46AM 祖母山頂着
◎山頂:4’ 【移動0,休み4'】
◎復路:24:56 【移動4:00,休み20:56】
祖母山頂発 11:50AM<12'>分岐<5’>分岐<10’>12:17PM頃着 九合目小屋(2:47)
3:04PM発<51'>宮原(3')<12'>1300m標<19’>1200m標<11'>水場<7'>1100m標<33'>二合目分岐(5')<8'>900m標<27'>休み・靴紐(5')<11'>700m標<11’>小休(10')<23'>7P頃 尾平小屋着(泊17:46)
◎帰路:4:32 【移動2:47,休み1:45】
7/20 尾平小屋発 12:46PM<3’>もみ志やP前(13')1:02PM<コミュ1:05>JR緒方(1:13)大分
行ST 3:20<1:04>4:24 JR大分(6') 亀川行ST 4:30<12'>4:42 JRB(13') 亀の井5番ST
4:55<11'>BS荘住<徒歩12'>5:18PM 自宅着
◎合計:2d3:19 【移動13:41,休み1d13:38】

<忘れ物>
 GPS, カメラ, 手帳,ペン,半ポ500ml
<紛失>
アルミマットロール
<装備>
◎ザック:オスプレイ60 (夏用シュラフ・インナーテント・着替え(モンベル薄手ウール上下)・食料・炊飯具・アタックザック:モンベルflat iron pack 20(ストームクルーザー上下・救急セット・中厚手タオル・給水セット)・トレッキングポール・アルミマットロール(帰りに紛失)
◎サイドバッグ:モンベル山用(財布・電池・ティシュ・免許証・鋏・テープ2種)
◎服装:吸汗速乾長袖上着・ロングパンツ裾開き・モンベルUVCハット・キャンプフォーVibram底


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posted by sanjin at 15:34 | Comment(0) | 登山随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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