2019年05月21日

マダニに咬まれる

19年5月21日(火) 晴

今年4月上旬からの約1ヶ月間で5箇所もマダニに咬まれて、切除手術を受けた。
学生の頃の二十歳過ぎに咬まれて以来のこと。

最初は4月4日に乙原から志高湖まで藪漕ぎで歩いた後のことだ。
入浴の際体を洗っていると、陰嚢がとても痒く、しかもシコリがある。
大きさは径5ミリ位か。触れる方向によっては痛みを感じる。

後でよく見ると黒い頭がある。
その時はニキビの親だろうと判断した。
頭が黒いのは場所柄なのだろうと思った。
それでホットシャワーをかけるとともに朝晩オロナインH軟膏を塗った。
痒みは次第に収まり、シコリも縮小して径2ミリほどになって、4月末には終に頭も消失した。
そのとき抜け跡に小さな光る黒点が残ったが、いつしか消えてしまった。

2回目は4月28日、船原山で藪漕ぎをした翌日のことになる。
右の首筋に痒みを感じる。
周りが硬く腫れている。
やはり触れる方向によっては痛みを感じる。

<首筋に喰い付いたマダニ>
マダニ咬刺後4日(5月2日)50%.jpg
直接見えないので何度もカメラで写してみると、
マダニが喰いついていた。
もっとも鮮明なものをアップする。


このとき先の陰嚢の件も同じ症状だったのでマダニのせいだと分かった。
取ってはいけないと言われているので、皮膚科を受診しようと思った。
しかし連休で開いている皮膚科はなかったので4月30日に当番医の内科を受診した。
専門医ではないので処置はできないが、この軟膏を塗って連休明けに皮膚科を受診しなさいと言われた。
その軟膏はルリクールVG軟膏といい、副腎皮質ホンルモン剤に抗菌剤を配合したものだ。
1日に数度、首と陰嚢の患部に塗りつけると次第に痒みと腫れは収まっていった。

次に山に入ったのは5月4日の向平山〜船原山の時になる。
このときは気をつけて、下山して帰宅後、着ていた衣服をそのまま洗濯機に入れ、
体はシャワーを浴びてよく洗った。

その後はもちろん新しい衣服を身に着けたのだが、
翌日腰の左後ろと左臀部に痒みを生じ、触れると周りは硬いが、中央部はベトベトする。
腰には虫はいないようだが、臀部に触ると虫がいるようだ。
さらにその翌日は右足の第2指と第3指の間が痒い。
見るとマダニが喰い付いていて、足の甲の方に水脹れが広がっている。
腰・臀部・足の3箇所は前の2箇所とは状態が異なる。
マダニの種類によるのかもしれない。

ここで家にマダニを持ち込んでしまったことに気付いた。
マダニを駆除するアース製薬の「ヤブ蚊マダニジェット」を購入して寝室に撒いた。
ただ皮膚や目にかからないように、また噴射気体を吸い込まないように注意する必要がある。
そのためマスクをして息を止めて噴射した。
とくに隅の方やタンスの中にも撒いた。
さらに寝室にある衣服を順番にすべて洗濯機にかけて洗濯した。
使っていない布団も虫干しする必要があると思っている。

他の部屋までは手が回らない。
人家はマダニが長く生息できる環境ではないから大丈夫だと思っている。

山に入るときのために「イカリジン」というマダニなどの忌避剤のスプレーを購入して、山に入る前に衣服に散布するようにした。

これで安心というわけにはいかない。
山中ではこまめにマダニのチャックをする必要がある。
また山中で座って休むときには地面にアース製薬の「ヤブ蚊マダニジェット」を撒いて、その上にシートを敷いてそこに腰を下ろすことにしよう。

「イカリジン」と「ヤブ蚊マダニジェット」の2つを山行の際に常備すれば安心だろうと思われる。

さて連休も明けた5月7日、市内の皮膚科を受診した。
診察の後切除が必要だとのことだった。
連休明けで混んでいるので、その日の夕方の時間外に手術を行うことになった。

上から下へ順番に局部麻酔で行われたが、やはり痛い。
特に陰嚢部と足の指の間は痛みが強かった。
しかし1時間も掛けずに手術は終わった。
翌日ガーゼの付け直しをして、1週間後に経過観察、
さらに1週間後に抜歯の予定となった。

自宅でも付け替えの指導を受けたが、何しろ足以外は目に見えないところ、シャワーの前にイソジンで消毒した後、見当でガーゼつき防水絆創膏を貼った。
ただ足は傷が複雑なため、防水は困難なので、ポリ袋で包んで2箇所にゴムバンドを巻いて濡れないようにした。

1週間後の受診では経過は順調で予定より早く、その4日後に抜糸することになった。
抜糸でも手術と同じところが少し痛かったが、それより何よりその日から入浴できることが嬉しかった。

それにしても藪漕ぎも何度も行っているのに、何十年もマダニに咬まれたことはなかった。
それがどういうわけで1ヶ月に5箇所も咬まれたのだろうか。
今年はマダニが大発生でもしたのだろうか。

確かに今年は暖冬で4月からは高温になった。
それでマダニが活発に活動を始めたのかもしれない。
ほかに考えられることとしてはこちらの事情もある。
循環器の治療のために血液サラサラ薬を飲んでいる。
そのため血液の循環がよくなり、マダニを寄せ付けているのかもしれない。

いぜれにしても今までのように無防備で山に入れなくなった。
不便ではあるが致し方あるまい。


<まとめ>
私の体験を元にマダニ対策を纏めてみました。
皆様の参考になれば幸です。

ご存知のようにマダニが厄介なのはいろいろな感染症を媒介することです。
その中には重症化して命にかかわるものもあります。
咬み付かれたとき、安易に引っ張ってはずしたりしないことが大切です。
体の一部が残ってしまうとそこから感染が広がる恐れがあります。

すぐに処置できないときは、抗生剤がよく効くそうですから、それを服用または塗布するのが効果的でしょう。
オロナインH軟膏も消毒効果を発揮し、痒みを軽減するようです。
そして出来るだけ早く皮膚科を受診してください。

またホットシャワーは痒みを和らげてくれますし、マダニを弱めるのかもしれません。
ホットシャワーとは火傷しない範囲の出来るだけ高温のシャワーです。
耐熱性は人によって違うのでしょうけれど、45℃くらいが適当と思われます。
痒いところにかけるとかゆみが和らぎます。
また擦り傷や切り傷などにかけると治りが早くなるようです。
ただ創傷にはかけないほうがよいでしょう。早急に専門医の治療が必要です。
私自身はホットシャワーによってアトピーが軽症化し、涸れかけています。


マダニについて詳しくは以下のサイトをご参照ください。
@ 全般的な易しい解説
マダニによる感染症とその対策(フラワー薬局通信)
https://www.m-ikkou.co.jp/useful/flower/flower201709/
A マダニ対策については次のサイトが詳しいです。
マダニ対策、今できること(NIID 国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
B マダニが媒介する感染症のひとつのライム病について詳述しています。
ライム病とは(NIID 国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/524-lyme.html


初めてダニに咬まれたころ
大学生時代、京都の修学院という所に下宿していたことがあります。
ある日そこからいつもの散歩道をさらに奥に進み、親鸞聖人が通ったと言われる「石切り道」を通って比叡山に登った時のことです。
名前は忘れましたが延暦寺の境内から北に山道が続いています。

その入り口でお坊様が一人のおばあさんを伴って立っていられました。
「学生さん、こちらから下られますか。それならこのおばあさんを案内してください。道が痛んでいるようですのでおばあさん一人では無理でしょうから」と言われておばあさんを託されました。

途中までは趣のある山道が続いていましたが、麓が見えるあたりから道が荒れてきて、水流はないものの溝のように抉れています。また木々も覆いかぶさってきました。
このあたりからおばあさんは難儀しそうなので私が背負うことにしました。
そうして無事に麓の大原へ下り、田畑の中の小道をバス停まで送りました。

そのときおばあさんは「比叡山で仏様に会いました」と言って私を拝んでいました。
「こんな道を下ると言い張った私が強情でした」と悔やんでもいました。
バスの時刻までは1時間ほどあったので私は歩いて帰ることにしました。
おばあさんは、それは気の毒なほど、何度もお礼を言われました。

帰宅した当日か翌日かは忘れましたが、腹部の皮膚に扁平な突起物ができているようです。
下宿の人に見せると、それは「ダニ」だということで、慣れた手つきで注意深く引き剥がしてくれました。
跡には何も残っていないようでした。
「マダニ」とはいわれなかったのですが、同じものでしょう。
下宿の人は満州からの引揚者で艱難辛苦をなめて山篭りもされたのでしょうか。
その様なことに慣れているようでした。

仏様にもダニがつくのですね。
もっと悪い虫が付かないように気をつけましょう。
本当の仏様になる日まで。
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posted by sanjin at 19:27 | Comment(0) | 登山随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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